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​ハンカチ王子の登場

Episode 8

 平素より慶早戦支援委員会のWebサイトをご利用いただき、ありがとうございます。

 

 前回のコラムでは「ソックスに隠された秘密」についてお伝えしました。

 

 今回のEpisode8のテーマは「ハンカチ王子」。皆さまも一度は耳にされたことがあると思われます。一世を風靡したハンカチ王子、斎藤佑樹選手と慶早戦の物語をご紹介します。

 

 一人孤独なマウンド上で、青いハンカチで汗を拭う高校球児、その斬新な姿に多くの人々が注目した夏は15年も前のことになろうとしています。当時、プロのスカウトも注目していた斎藤投手が早大への進学を決めた際、日本中が沸き立ちました。

 

 1年春から開幕投手を任された斎藤投手、堂々としたピッチングを披露し、毎週詰め掛ける多くのファンをさらに虜にします。この人気は六大学野球連盟をも動かすことに。慶早戦を除く試合では当日券のみの販売としていましたが、あまりの列に前売りを始めることになります。またカレンダー等のグッズ販売を開始したのも斎藤投手の活躍がきっかけでした。

 

 ファーストシーズンからベストナインを獲得していた斎藤投手でしたが、4年間で最も注目が集まったのは2010年秋季リーグだったと言われています。当時の早大はドラフト1位投手を3人抱え、BIG3と呼ばれていました。慶早で熾烈な優勝争いを繰り広げ、慶早2回戦で慶應が勝利したことで勝率まで同じになり、優勝決定戦が行われることになったのです。久々の慶早での優勝決定戦、接戦となるかと思われますが... 序盤から早大の打線が爆発。斎藤投手は7回まで慶應打線をノーヒットに抑えるなど、投打が噛み合いました。8回にようやく斎藤投手を攻略した慶應は2点差に迫りますが、再び突き放され、終わってみれば10-5。3戦目に快勝した早大は、BIG3のラストシーズンを優勝という形で締めくくったのでした。

 当時の映像はYoutube等にも多くアップされています。メディアも多く取り上げていたため、両校の内部の映像も多く残っているようです。是非探してみてください!

ちなみに...

 この2010年秋季リーグ戦、早大のBIG3と投げ合っていた慶應の投手陣は2年生を中心とするメンバーでした。現在中日ドラゴンズで活躍する福谷浩司投手、昨年まで塾野球部の助監督を務めていた竹内大助投手の2人がフル回転、慶早戦の2連戦も2人が好投し優勝決定戦に持ち込んだのでした。その後も2人は先発の柱として活躍、福谷投手はドラフト1位指名を受け、竹内投手は社会人野球の道へと進みました。竹内氏は2019年に助監督に就任され、選手と監督の繋ぎ役として2021年の春秋連覇に貢献されました。OBの方々の活躍に注目するのも、大学野球の楽しみ方の一つですね!

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